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最近の原石から(2) (2008年4月12日)
最近の原石から/「ケミカルアンバー=偽物アンバー」について(2008年4月7日)
原始の青(2008年3月24日)
待望の春が到来しました(2008年3月12日)
原石、多彩なサイズ、カラー(2007年12月7日)
二藍(ふたあい)そして茜、韓紅(からくれない)(2007年10月11日)
青いローズアンバー(2007年9月26日)
原石、多彩なサイズ、カラー(2007年9月25日)
聖母マリアの青=マドンナブルー 続報(2007年9月24日)
聖母マリアの青=マドンナブルー(2007年9月20日)
大航海時代のブルーアンバー?(2007年9月19日)
ZEN、深淵かつ永遠なるブルー(2007年9月18日)
原石、その鮮明な発光力(2007年9月18日)
流麗妖美(2007年9月9日)
ラリマーの再加工について(2007年7月10日)
5月28日入荷の原石について(2)サンチェスブルー(2007年6月6日)
5月28日入荷の原石について(1)(2007年6月1日)
石のような、金属のような木(2007年5月30日)
大きな2個の原石についての続報(2007年5月19日)
大きな2個の原石について(2007年5月14日)
ページビュー1ヶ月13万突破(2007年3月1日)
トップクリーンとの戦い(2006年11月)
ブルーアンバーの研磨とグレードについて(2006年10月)
なぜブルーアンバーなのか?(2006年1月)メキシコチアパスのブルーアンバーについて更新しました。
最近の原石から(2) (2008年4月12日)
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4月に入り、比較的小さなサイズの新作をリリースいたしております。それらの素材が上の写真です。 これらの原石は大きい原石の切り落としではありません。採掘された原石の一部を面出し(=色見のためのカット)したものです。
これまで、比較的大きな製品を磨き続けてきましたが、最近、これら小さな原石が持つ美しさに抗しがたい魅力を感じております。
鉱山から採掘される原石の殆どは発光を伴わない一般的な琥珀(=ドミニカンアンバー)です。
それらドミニカンアンンバーに混じって、蛍光発光色を伴うブルーアンバーが発見されます。そのほとんどがこの写真にあるような、小さなものです。
これらの原石を磨いていて感じることは、自然が持つ美しさはその大小では無い、ということです。
しかし小さな石を磨くというのは細心の注意力を要求されます。
初期段階では効率を優先し機械を使うことも多く、一瞬の不注意から指を磨いてしまうこともしばしばです。
ハンドカット・ハンドポリッシュの限界があることは否めませんが、磨き抜いた面は数万、数十万円の成果品となんら変わることはありません。
今後、しばらくの間、これら小さい原石をメインに磨き続けてみようと考えています。
これらの合間に中間サイズあるいは大きめのサイズなどもリリースいたします。
これら小さいサイズの原石は、現地価格も安く、成果品のカラット単価も大きめのサイズに比べると2分の1〜3分の1。とにかくブルーアンバーをお手にしたいとお考えの皆様にとっても魅力的な価格帯だと考えております。
最近の原石から/「ケミカルアンバー=偽物アンバー」について(2008年4月7日)
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写真はラフ研磨段階でのドミニカンブルーアンバーの原石です。
長さは約8cm、重さはこの段階で約480カラット、比較的小さな原石ですがこの美しく鮮やかな青にご注目ください。
この写真は日陰で撮影しました。直射日光を避け発光を抑えることによって、自然なニュアンスを捉えることができました。 内部には大きな内包物があります。内包物はこの手の石の特徴です。次の工程で全面を磨き上げます。さらに表裏に深い凹凸があるため全体を4分割します。
工程の進行とともに、塊が持っている強く深い青はある程度犠牲になります。
最終的には20〜60カラット前後で4点が成果品になることと思います。
ところで最近、多くの方々からブルーアンバーについてのご質問をいただいております。
たしかにドミニカンブルーアンバーに関する情報は心もとないものばかりです。
ネット上では「〜らしい」「〜ようだ」といった不確かな発言、情報が横溢しています。
私どもへお寄せいただくご質問の中で最近目立つのは「ブルーアンバーは色褪せするのか」といったご質問です。
これは誤った情報あるいは解釈です。
大英博物館やスミソニアン博物館には100年以上前の美しく発光するコレクションが保管されています。
しかし最近、色褪せするブルーアンバーなるものが確かに存在することが判ってきました。
大半はコパールの巧妙な贋作=「ケミカルアンバー」です。
これらは紫外線ライトに反応しますが、いかにも作り物といった気味の悪い青白さが特徴です。 ブルーあるいはグリーンの複雑な諧調、内包物による神秘的な色彩のハーモニーなどは見られません。
国内外を問わず様々な店舗でご購入されたブルーアンバーあるいは一般的な琥珀等の鑑定に関するお問い合わせも増えております。しかし私どもは宝石の鑑別機関ではありません。気になる場合は臆せず
→全国宝石学協会
→ 全国宝石学協会 鑑別所/料金など
→全国宝石学協会 オフィス所在地一覧他
などの信頼できる鑑別機関にご相談・鑑別のご依頼をなさることをお薦めいたします。
ブルーアンバーのブルー(ブルー以外の無数のカラーも同様)は、アンバーの中に含まれる蛍光物質が、光の刺激によってルミネッセンスと呼ばれる化学反応を起こしているわけで、自ら発光しているわけではありません。光の刺激を受けている時だけ発光し、刺激がなくなれば発光は停止します。 ルミネッセンスはさらに蛍光と燐光に分類されます。本物のブルーアンバーが発する光は蛍光に属します。同様の現象はホタル石、ビルマ(現ミャンマー)産のルビーなどにも見られます。特にビルマルビーは長期間薄暗い場所に保管されていると発色が鈍りますが、太陽光に晒すと鮮やかな赤が蘇るといった報告も周知の事実です。
コンサートなどで使われるスティック状の蛍光チューブがありますが、それらはサイリュームと呼ばれています。これはABの溶液を混合して発光させるものですが、時間とともに発光しなくなります。ルミネッセンスとは本質的に異なった科学反応です。 ブルーアンバーのルミネッセンス現象による発光は無限と考えて間違いありません。
ブルーアンバーといっても、中には紫外線ランプなどを照射して、かろうじてブルーを発光するものから、薄暗がりでもわずかな光を受けて美しく発光する物まで実に千差万別です。 発光力の強弱、発光色の濃淡は蛍光物質の密度・分子の配列により決まります。私どもでリリースする強く深い青は採掘量が極めて少なく、市場にはなかなか流通しない稀少種です。 日中の太陽の下でも単純なブルーからラベンダー、パープル、グリーン、オレンジ、レッドといった多くの色が混在し、複雑に発光するものなど、石によって全て異なった美しさを持っています。これらの違いは発光分子の種類、光の三原色でお判りのように発光する分子同士の掛け合わせにより決まります。 さらに同じ原石でも、石の部分によって発光する色が大きく異なるといった場合も珍しくありません。
ブルーアンバーの蛍光現象については近年そのメカニズムが明確になってきました。より正確な情報を整理・検証しご報告を重ねていきたいと考えております。
以下、ドミニカ共和国のブルーアンバー研究者による情報サイトです。
→ THE BLUE AMBER BLOG
→ Zen and the Art of Blue Amber: An Inquiry into Values(上記サイト内2+1 Beads Webに関する記事)
→ The Art of Blue Amber(上記サイト内2+1 Beads Webに関する記事)
→ Blue Amber Information(ドミニカ共和国在住のジオロジストMr.Hermann K. Dittrichによる日本語ページ)
→ The Art of Blue Amber(Mr.Hermann K. Dittrichによる小畑彰に関する紹介ページ)
Mr.Hermann K. Dittrichはドミニカンブルーアンバーに関する世界屈指の研究者です。彼は常にフィールドワークを最優先、事実の積み重ねによる検証・研究を進めています。
→ Amber Azul(Mr.Hermann K. Dittrichによるウェブサイト)
ドミニカ本国からご購入なさる場合、同国の関税法等により購入商品の交換・返品は困難です。ご了承の上各自の責任に於いてお取引ください。
原始の青(2008年3月24日)
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目の覚めるようなドミニカンブルーアンバーです。
ブラックバックは勿論ですが、ホワイトバックでも強く鮮明な発光色が顕著です。 通常、原石の表面を覆う原皮を磨き落とし、一度、全面を仕上がり精度まで磨き込みます。内部の状態を把握・確認するためです。つまりその原石が秘めている美しい部分を取り出すための前段階です。
しかし、時として原皮の一部分を磨いただけで、驚くような美しさに出くわすことがあります。上写真の場合がまさにそれでした。 内部に美しさが隠されているのではなく、石全体が美しく強烈な発光色に満たされていました。このような場合、磨くべきか磨かざるべきか迷います。結局、磨き込んでしまいます。結果、後悔することになります。人の手が加われば加わるほど、魅力が失せてしまう。そんなジレンマに見舞われることも度々です。
今回は磨くという行為をぎりぎりまで抑え、原石が持っている原初の美しさを優先しました。この石の場合、これ以上磨いた場合、間違いなく美しさは消滅してしまうでしょう。
荒々しさの中に、自然が作り上げた強いエネルギーを大切にしました。人間の小賢しさを排し、自然の美と対峙してみました。 執拗に磨きを繰り返し得られる美しさと、極力磨きを抑えることによって、本来の美しさが生きる場合とがあるわけです。
前者の場合、原石から得られる成果品はせいぜい10〜30%、今回のように磨きを押さえた場合、原石の半分以上を生かすことも可能です。カラット単価も通常の半分以下に押さえることも可能になります。
待望の春が到来しました(2008年3月12日)
信州の長い冬もようやく終わろうとしております。
今冬は例年以上に寒さが厳しく、降雪日も多かったようでした。
石のカット、研磨には多量の粉塵が発生します。アンバーは特に微細な粉塵が多く発生します。作業場が生活圏内にあるため、集塵機を使用しても問題の解決策にはならず、仕上げ以外の作業は屋外で、ということになります。
厳冬期には全ての作業を手磨きに頼ってきましたが、時節の到来とともに屋外での作業が可能になり、研磨機械が使えるようになりました。作業効率は格段に向上いたします。
多くのお客様よりリリース点数の増加を、といったご要望をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。ご要望にお応えできますよう、全力を尽くしたいと考えております。
今後のリリースにご期待くださいますようご案内とお願いを申し上げます。
原石、多彩なサイズ、カラー(2007年12月7日)
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写真は最近到着した原石群です。
ドミニカ産に加え、メキシコチアパス産も混じっています。ドミニカ産は明るい
青から深い蒼まで多彩です。サイズも原石段階で数十カラットから2000カラットオーバー迄。メキシコ産は一般に大きなサイズが産出されていないということですが、ここ数年来、最大クラスと言われる原石を入手することができました。 メキシカンブルーグリーンアンバーは希少性が高いものです。私が知る限りではロンドンとニューヨークに取り扱い業者がいますが、日本国内ではほとんど流通していないようです。高価で貴重なものです、石の特性もドミニカ産と異なりますので、特に慎重な作業が必要です。
これらの原石は発光力の強いエクセレントランクばかりです。しかしすべてが製品になるわけではありません。磨いてみないと分かりません。一部はラフ研磨が終わり、中磨きに取りかかっています。
9月以降、原石は頻繁に到着しておりますが、HPでのリリースは減少傾向にあります。大半がフルオーダーとして消化されております。オーダーのご希望など、ご遠慮なくお問い合わせください。
二藍(ふたあい)そして茜、韓紅(からくれない)(2007年10月11日)
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上の写真、ラフカット、ラフ研磨が終わり、現在色見の段階です。
発光力が強く、デジタルカメラの感光素子には明るめの青として認識されてしまったようですが、肉眼ではむしろ青紫に近いのではないかと思います。それは我が国固有の色感覚からすると「二藍」に酷似しています。欧米人には識別の難しい青です。
角度によりこの「二藍」が濃淡となり、全面が徐々に変化していきます。
二枚めの写真は角度を変えて撮影。 一枚目では赤っぽく見えた部分が、青く発光していることがお分り頂けると思います。どの角度から見ても、すべての部分が鮮明な青に彩られています。 内部がお分かりにくいかと思いますが、インクルージョンは極めてわずかです。樹液が半透明に化石化し濃密に分布しています。
次に三枚目の写真です。 この石の特徴を最も端的に表現できたのが
この写真です。 斜め横からの光線によって石全体の発光色が劇的に変化しています。ここでは淡い紫が浮かび上がり、
鮮やかな茜色、さらに韓紅が日没前の西の空を見るような様相を呈しています。
最後の写真は例によって屋内机上での撮影です。 天候は晴れ、レースのカーテン越しの外光による仄暗い空間での表情です。 ここでは石の色はさらに一変して、瑠璃が主調色になっています。 青、藍、紫、茜、韓紅、瑠璃........。これらはこの石が持つ発光色の一部にすぎません。光の強弱、角度、環境によってさらに複雑かつ微妙な表情を見せてくれます。自然が生み出した神秘、ブルーアンバーの果てしない世界を垣間見る気がいたします。 この石、現時点では約270カラット。ここ信州に聳えるアルプスの山々を染める黄昏時の光をこの石の中に閉じ込めたいと考えています。 最終的には200〜240カラットでフィニッシュとなる予定です。どうしてもカットする気持ちになれない石のひとつです。
ご興味をお持ちでしたら、ご遠慮なくお問い合わせ下さい。 →申し訳ございません。この商品は完売いたしました。
青いローズアンバー(2007年9月26日)
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青いローズアンバー、なにやら謎めいたタイトルです。
上の2枚の写真がホワイトバックでの正体です。
これはペーパーウェイト(185.20カラット)として制作しました。
ブルーアンバーの表面の一部が赤みを帯びた色に輝くというのは特に珍しいことではありません。
しかしこの石の場合、様子がかなり異なります。 ローズ色の発光体が
石の深層部で発光しています。その周りをグレイサーブルー、コバルトブルー、ミッドナイトブルーなどの発光体が複雑に取り囲んでいます。 したがって表面の反射は青が勝り、内部に入り込んだ光線によって鮮やかなローズが浮かび上がってきます。 次の2枚の写真は黒いアクリル板に載せて撮影したものです。
ブラックバックによって、この石の発光力は最大値に達しています。南側のガラス窓越しに差し込んだ午後の光です。直射日光下では発光する青があまりに強く、寒冷地仕様の二重窓越しに光を取り込みました。 そして次の写真です。これは差し込む光をカーテン越しに取り込み、逆光で撮影。石内部の様子を浮かび上がらせる方法です。内部に若干のインクルージョンが見えます。左側に見えるもやっとした部分、これは
樹木が化石化する過程に生成された樹液の名残です。ちょうどアイスコーヒーにガムシロップを沈め、静かに撹拌した時のような印象です。そのような内部の状態にかかわらず、高い透明度を保っています。この透明度が複雑で美しい色を見せてくれます。
最後に室内中央に据えた机の上での様子です。窓からは
離れているため、直射光線は届いていません。壁や天井に反射した間接光だけで撮影してあります。仄暗い中で、細部の鮮明さを写し取るために絞り値はF22、シャッタースピードは4分の1秒です。このような条件下でも鮮明な発光力は
変わりません。
ローズとブルーとの美しく見事なコンビネーション、そしてこの強い発光力。希少な石だと思います。 この石に限らず、最近入手するすべての原石の発光力は尋常ではありません。条件に恵まれた鉱脈に到達したこと、採掘される原石を見極めるサプライヤーの天才的な鑑識眼が、
奇跡ともいえる状況を招来しています。私はその美しさを導き出す手助けをしているにすぎません。
→この商品は完売いたしました。
原石、多彩なサイズ、カラー(2007年9月25日)
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原石が到着しました。
今回到着分は実に多彩です。
小さなサイズから大きな塊まで。
小さな原石からは10〜20カラットの完成品が多数誕生することと思います。
大きな塊はすべてクリア&クリーン。しかしここでご説明が必要です。と申しますのは、クリーンとは言っても、本来ブルーアンバーの原石にクリーンな石というのは存在しません。クリーンな部分が含まれている、という意味です。 ブルーアンバーはダイヤモンドやエメラルド、水晶などの結晶鉱物ではなく、太古の樹木が化石化したものです。多くの内包物が含まれているというのが自然な在り方です。クリーンな成果品を得るためには、内包物を含んだ部分をカットもしくは削り落とし、最後に残ったごく一部分を磨き製品にします。 トップクリーン、トップクリアが得られるのは原石のせいぜい10%程度。最大50〜60カラットというのがこれまでの限界値です。
このトップクリーン、トップクリアということに拘った時期がありました。しかし最近は貴重な原石を無闇矢鱈と磨き落としてしまうことに疑問を抱くようになりました。これはそろばん勘定といった下衆な考えからではなく、原石の持つ美しさと正面から対峙すべきだと気づいたからに他なりません。 現在リリース中の品は、すべてそのような信念から磨き上げています。
強引に原石をねじ伏せるのではなく、各原石が持つ形、発光状態を見極め、すべての要素をポジティブに認めることが、
各原石の美しさに近づく方法ではないかと考える訳です。
聖母マリアの青=マドンナブルー 続報(2007年9月24日)
20日の記事掲載後、熱意あるお客様からこの石についてお問い合わせをいただきました。
300から350カラットはいかにも大きすぎる。50から60カラット程度でなんとか、というご要望でした。
その強いご希望に、私も負けました。 全体のニュアンスはある程度犠牲になることと思いますが、トライすることにします。
どこまで美しさを残せるか..........。やってみなくては結果がでません。プロとしての意地もあります。
まずカットをします。最終的には50カラット前後で4、5点に分かれることと思います。
マドンナブルー、希少なカラーです。ご興味をお持ちでしたら、ご遠慮なくお問い合わせ下さい。
聖母マリアの青=マドンナブルー(2007年9月20日)
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この石は本来コニャックブラウン、赤みの勝ったハニーアンバーです。
しかしラフ研磨の段階ですでに全体が強いラピスブルーを発光しています。コニャックアンバーだと認識することが困難なほど、強く濃い青です。ホワイトバックで鮮明な発光が得られるというのも特質すべきことです。
微かに紫味を帯びた深い青。この色を得るために人々はラピスラズリを粉砕しました。 エジプトのツタンカーメンのバングルを飾っているのはアフガニスタン産のラピス。この色は遠く海を越えてヨーロッパにもたらされたということから、ウルトラマリン(ultramarine)という色名が生まれました。
中世以降、この顔料はキリスト教絵画にも使われるようになりました。貴重な顔料であったが故に、聖母マリアの衣服の色として使われたことから、マドンナブルー (madonna blue) とも呼ばれています。日本では瑠璃色、瑠璃(ラピス)は仏教の七宝のひとつです。
前置きが長くなりました。この石に話を戻します。
現時点ではまだ全貌は定かではありませんが、経験上この石がマドンナブルーを発光していること、全面研磨後もその発光力、色調に大きな変化が起きないだろうことは容易に推測できます。
光に透かすと内部にはドラゴン(内包物)が横たわっています。表面に残っている白くざらざらした部分は深く食い込んだ溶岩質の岩石です。非常に固い物質です。この物質が天然のコンクリートのように石を厚く覆っていました。この物質をすべて磨き落とす作業が残っています。全面研磨が終わった時、神秘的なマドンナブルーの塊として輝き続けることと思います。
現時点で約540カラット。約半分の研磨が終わったところです。全面研磨後は300から350カラットに落ち着くのではないかと思います。
この石は残念ですが小さくカットすることが不可能です。青の深みと絶妙のニュアンスが消滅してしまいます。内部のドラゴンが表面に露出することも避けなくてはなりません。
このマドンナブルー、ご興味をお持ちでしたら、ご遠慮なくお問い合わせ下さい。
大航海時代のブルーアンバー?(2007年9月19日)
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上の4枚の写真、これは今日撮影した約25カラットのルースです。
この石を磨きながら、かつてドミニカ共和国の首都、サントドミンゴで見せられた1点のブルーアンバールースを思い出していました。
それは大航海時代に発見され、ヨーロッパに運ばれるはずだった小さなブルーアンバーです。現地のコレクターの話ではカリブ海で難破した船の積み荷から発見されたということでした。彼は膨大なコレクションを所有していましたが、なかでもその小さなブルーアンバーの美しさはずば抜けていました。形は歪み、表面には内包物が露出した原始的なカットでした。しかし目を瞠ったのは、その強烈で美しい青です。 彼はこれほど強く発光するブルーアンバーは目にすることが無くなった。と語っていました。
以来、その美しさが脳裏を離れることはありませんでした。
写真のルースを磨きながら、私はその古いブルーアンバーを何度となく思い浮かべていました。
尋常ではない発光力、力強く鮮明な青。
まさにサントドミンゴで見たあのブルーアンバーを超えているのではないか!!。
現時点でこのルースはほぼ完成です。表面に露出した内包物も、これでフィニッシュです。磨きの工程で、直前までこの色は得られませんでした。しかしこれ以上、手を加えた場合、恐らくこの美しい青は失われてしまいます。 実は8月以降、仕入れ価格の上限単価を撤廃しました。急速に台頭してきたアメリカ人バイヤーの
容赦ない買い付けに対抗するためです。美しい原石であれば仕入れ単価は問わない、というのが私からサプライヤーへの要望です。前回、
今回そして近日中に追加入荷する原石は、すべてそのような条件で買い付けています。これまで経験したことの無い、驚くほど美しい原石が次々と目の前に現れてきます。
写真のルースには微細なダイヤモンドパウダーの磨き傷がまだ残っています。ミクロン単位での仕上げ作業後、完成品となります。
この青にご興味をお持ちでしたら、ご遠慮なくお問い合わせ下さい。
→申し訳ございません。完売となりました。
ZEN、深淵かつ永遠なるブルー(2007年9月18日)
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「原石、その鮮明な発光力」(2007年9月18日)の記事に添付した写真の右下にある濃い青の石が上の写真です。
この石は「流麗妖美」(2007年9月9日)と一緒に到着した、もう一つの大きな原石をラフ研磨したものです。
「流麗妖美」が高い透明度を持っているのに対し、こちらは、内包物が複雑に入り組み、深く神秘的な青を発光しています。
日本ではブルーアンバーというと一般的にクリアでクリーンな石に人気が集中しますが、欧米
、特にヨーロッパではインクルージョンが美しい風景を生み出している、といったバロック的な要素に惹かれるファンが多いようです。
ブルーアンバーの場合、インクルージョンの有無は石の価値に反映しません。これは他の宝石と異なる大きな価値要素です。この石の場合、インクルージョンが美しく繊細な風景を生み出しています。内包物以外の部分は高い透明性を持ち、ブルーの濃淡が影響し合い、しっとりとした青を見せてくれます。東洋的で深く勁い青、古来、群青、紺藍、茄子紺などと呼んできた青が
この石の特徴です。 ラフ研磨の時点で約2,000カラット。原石の魅力を損なわずにカットした場合、最小カラット数は50〜100カラット程度になるものと
思われます。ご興味をお持ちでしたら、ご遠慮なくお問い合わせ下さい。
原石、その鮮明な発光力(2007年9月18日)
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8月来、買い付けを続けていたスーパーエクセレントランクの原石が到着しました。
写真でお分り頂けると良いのですが、全体的に卓越した発光力、鮮麗なブルーが特徴です。
今回特に留意した条件は、発光力も去ることながら、透明性と深みを持ったブルーです。さらに小さな作品も
リリースしたいということから、小さくとも強い発光力を持った原石も確保しました。
アメリカでのブルーアンバー市場の急速な拡大に伴い、ますます希少性が高まってきたトップクリア&トップクリーンの巨大なグレイサーブルー、紺藍にも似た深いミッドナイト、ロイヤルブルーなどもリリース可能だと考えております。
流麗妖美(2007年9月9日)
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9月7日、待ちこがれていた原石が到着。サプライヤーがこれまで見たことの無い美しさ、と絶賛していた逸品です。
早速ラフ研磨に取りかかり、今日、写真の状態まで磨き込むことができました。ラフ研磨としては約80%の進行状況です。
この時点で、この石が類いまれな美しさを秘めていることに驚きました。さらにこれまで経験したことの無い発光構造を持っていることもわかりました。この石の内部には、さまざまな発光物質が幾重にも層となって存在しています。石そのものは芳醇なコニャック色のアンバー、表面は小豆色の厚い層に覆われていました。下の写真の濃い小豆色の斑点がその名残です。この斑点はこれから磨き落とさなくてはなりません。小豆色の下にはモスグリーンの濃淡が極めて薄い層として存在しています。さらに深層部分には嵶やかなブルーが幾重にも層を成しています。結果的には磨き加減によって微妙な青を自在に表現することができる。これは
ブルーアンバーを加工する者にとってまさに夢のような原石です。
石質はアンバーとしては固く、流麗な曲線と艶やかな表面を生み出すことができます。 発光力も強く、屋内でもその深遠なブルーを堪能することができます。
現時点で約1800カラット、zen=東洋的な神秘さを秘めた青、滅多に手にすることのできないその大きな塊。 次の写真はこの石のスケール感を表現したものです。
これから先、秘められた深い青をより多く引き出す作業が待っています。
しかしこの石をカットして良いものかどうか。カットした後、美しさのバランスが保てるのか、これが大きな課題です。 この石のニュアンスを殺さないためには、恐らく100〜150カラットあたりが最小値ではないかと感じています。 フルオーダーとしての対応が可能な石です。ご興味をお持ちでしたら、ご遠慮なくお問い合わせ下さい。
→申し訳ございません。即日完売となりました。
ラリマーの再加工について(2007年7月10日)
ドミニカから到着したラリマーのビーズは、2+1ですべて再加工しております。
ムービーの編集は稚拙ですが、ご覧ください。工程をご理解いただきたいと思います。
5月28日入荷の原石について(2)サンチェスブルー(2007年6月6日)
5月28日に到着した原石についての続報です。
約1週間、いくつかのラフ研磨が進行しています。
上の3枚の写真は今回入荷した原石の中では最も大きく美しいと思われるもので、ラフ研磨が約7割ほど終わった段階です。光の角度、強弱によって微妙に変化しますが、全体に深い蒼を湛えています。太陽光の下では藍にも似た蒼(最初の2枚の写真
)、屋内の弱い光の中では妖艶なイメージの蒼(3枚目の写真)に変化します。この独特の蒼はブルーアンバーを愛する人々の間でサンチェスブルーと呼ばれ、特別視されてきました。サンチェスとはドミニカの北部山岳地帯にある鉱山名、カタログページの写真で私が訪れた場所です。坑道は深く、現在では地下200メートルにも及んでいます。石質は極めて緻密で、ラフ研磨の段階でもお分かりいただけるように、ビロードにも似たつややかさを持っています。原石の周囲は非常に硬質な物質で覆われ、磨き上げるのも容易ではありません。
この先、どのようにカットしていくか、目下思案中です。
上の荒々しい写真も同じくサンチェスブルーです。 これは比較的小さく最初の段階で約400グラム、ラフ研磨が3割ほど進んだ現段階で約250グラム。石の右側部分に蒼い塊が、さらに中央部分に帯状の蒼が分布、左側の部分には蒼はほとんど見られません。先ほどの3枚の写真の原石も最初は似たような状態でした。
これら深い蒼を発光する石に共通しているのは、複雑に溶け合ったインクルージョンがこの独特な発光色に関係しているということです。 さらにやっかいなのは、カットの仕方によって、深い蒼が損なわれてしまう可能性が高いことです。人気が高いトップクリア、トップクリーンのグレイサーブルー(氷河の青)の場合、比較的自由な形にカットが可能ですが、サンチェスブルーは制作者の思惑など寄せ付けないといった感じです。 この石はさらに美しい部分だけを切り出し、カットの形を決めていこうと考えています。
上の写真も同じくサンチェスブルー。これは小さなサイズで、面出し研磨が終わった段階で約100グラム。深い蒼を発光しているようですが、周囲に原皮が残っているために、全体の発光色や内部の状態は分りません。このような面出しの段階では濃い蒼と解釈しがちですが、全体の研磨が終わらないと本来の色は分りません。
最後の写真は3個の石を室内で撮影したものです。サンチェスブルーと言っても、それぞれニュアンスが異なることがお分りいただけるのではないかと思います。今回多くの原石を入手しましたが、大半がサンチェス鉱山で採掘されたものです。サンチェスブルー、昨年入手できたのはわずか4個、今回の大量入手は例外中の例外です。アメリカのブルーアンバー業者からは首都サントドミンゴでの卸価格はすでに2〜3倍、入手も困難になっているとの情報を得ております。オーストラリア、ライトニングリッジのブラックオパール同様、近い将来高騰の避けられない種類だと思います。 今回は他にはラベンダー系、コバルト系などが含まれています。すべて水準を遥かに超えた発光力を持ち、屋外だけでなく屋内でも美しく心癒される発光色を楽しむことができます。
これらサンチェスブルーですが、内包物(インクルージョン)の関係から、厳密なサイズ、形状をご指定でのフルオーダーは不可能です。おおよそこんな形、サイズはほぼこれ位といった感じでのご相談は可能です。最小30カラット以上でご検討くださいますようお願いいたします。
5月28日入荷の原石について(1)(2007年6月1日)
5月28日に到着した原石のカット研磨が始まりました。
今回は大量です。通常の約3〜4ヶ月分に相当する量、サイズは100グラム前後からキロ単位まで。しかもどの原石も選び抜かれた逸品揃いです。
一つ一つの原石を仔細に観察して分ったことですが、採掘されたのはこれまでの鉱脈とは違うようです。現時点で言えることは、どの原石も異常な青"exceptionally blue"だと言うことです。淡く涼しげな青から深い精神性を備えた蒼まで、バリエーションも豊富です。しかもすべてが強い発光力を持っています。
制作に着手した1個目はラベンダー、光の角度によってローズになったり、藍になったり。わずかな光に反応してキャッツアイが現れたり.......。ブルーアンバーの豊かな表情に驚くばかりです。 それぞれの原石の本質を見極め、慎重かつ大胆に仕上げていこうと思います。 ご希望のカラー、大きさなどございましたらお問い合わせください。おおよその形に関しても、かなり柔軟な対応が可能ではないかと思います。原石の種類にもよりますが完成品で15カラット以上であれば対応可能だと思います。
大きな原石に関しましては、ラフ磨きが終わった時点で撮影し、カラー、特徴、制作可能なサイズ、形などのご案内をさせていただきます。
ところで最近は、手にして見てみたいというお客様も増えて参りました。直接ご来社いただいて、原石やラフカットあるいは完成品をご覧になりたいというお客様は大歓迎です。この場合、事前にご連絡をお願いいたします。 松本は今、1年で最も気候の良い美しい季節です。お薦めの食事処、ゆっくりとくつろげるホテルの手配なども可能です。
石のような、金属のような木(2007年5月30日)


リグナムバイタという木をご存知ですか?
古くは、船舶のスクリューシャフトの軸受けやウッドベアリングとして使われていた木です。
中南米原産で木質は極めて重硬、材面は緻密で均質。加工は困難。耐久性は数千年ともいわれています。気乾比重は1.28、水に沈む世界で一番重い木として知られています。
リグナムバイタはラテン語で「生命の木」を意味します。樹液が万病に効くとされ、非常な高値で取引されてきたそうです。
じつはこれまで、ブルーアンバーと木を組み合わせてみようと考え、何度か試みてみました。
しかし木で小さなパーツを作るというのはなかなかうまくいかないものです。小さな部分にドリルで穴あけをすると、例外無く割れてしまいます。そこで探し始めたのがこの木でした。
リグナムバイタは通常明るい茶褐色から緑色系に変色しますが、私が入手したのは黒檀に似た「真黒(まぐろ)」と呼ばれる珍しいものです。
加工を始めると驚いたことにノコギリの刃がボロボロ。木工具ではまったく刃が立ちません。
金属用の工具で加工することにしました。
切断、磨き、穴あけすべてが金属加工と変わりません。
28日にとにかく1点目をリリースすることができました。
アンバーも元は樹木、このシリーズは少しづつですが続けていこうと思います。
リグナムバイタとブルーアンバー、「生命の木」と「太陽の石」とのコンビネーションという訳です。
大きな2個の原石についての続報(2007年5月19日)



5月14日の「大きな2個の原石について」の続報です。
上の写真3枚は「原石A=ラベンダーブルー」から得られた4点のうちの1点です。 (各写真をクリックすると拡大写真が別ページで開きます。)
サイズは67.1mm x 68.5mm x 51mm
重さは132グラム 660カラット
ご注文により、ペーパーウェイトとして仕上げたものです。
撮影時の屋外は雨天、南側のガラス窓からの自然光と机上の白熱灯スタンドの光だけで撮影してあります。
周囲の小物は、カラーバランスを確認するために配置しました。
写真でご覧のとおり、主調色はラベンダー系のブルー、角度によりコバルトブルー、パープル、マリンブルーなど、豊かな発光色が見られます。
この石の場合、薄暗がりでの美しく強い発光力に驚きました。
撮影に際し、ブラックバックや窓から差し込む陽光はむしろ必要ありませんでした。
制作段階では明るい陽光の下で中間調のラベンダーが際立っていました。
この石の場合、カット研磨では原石の長所を引き出すことに専念しました。繊細な美しさと内部の力強さを共存させてみました。
原石から得られた成果品は全部で4点、36カラット〜写真の660カラットまで。原石全体の約50%を生かすことができました。 通常30〜40%ですので、この歩留まり率も原石の良さがあってのことです。
14日の記事の中で「サイズ、形などのオーダーも可能です。」という記載をしましたところ、4名のお客様から特注オーダーをいただき、この原石に関しましては、完売となりました。
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現在「原石B」のカット、研磨を行っております。 こちらも美しいブルー、強い発光力、豊かな階調を持っています。
ただしインクルージョンが不規則に分布しておりますので、形のご指定は不可能ですが、30カラット以上を目処とした特注が可能です。
今回の2個の原石のように、水準をはるかに超えたクォリティを持っている場合、むやみにカットすることは極力避けたいと考えております。 これらの原石に関しては、ある一定以上の厚み、サイズを保持することにより、原石が持つ微妙で力強い美しさが生きてきます。 小さなカットに向く原石と、ある程度のサイズが必要な原石とがあることをご理解くださいますようお願い申し上げます。
大きな2個の原石について(2007年5月14日)

5月14日、大きな2個の原石が到着しました。
グレードは共にエクセレント。2個の原石に関する詳細なご説明をさせていただきます。
以下、左側の原石をA、右側をBとして話を進めます。 (各写真をクリックすると拡大写真が別ページで開きます。)

■左側の原石Aについて。
この写真は原石の一部を研磨、屋外の陽光の下で撮影しました。
内部に大きなクラックル(亀裂)が走っていますが、それ以外はクリスタルの塊にも似て驚くほどクリーンです。 透明度も高く、蛍光色は繊細なラベンダーブルーが基調。 このような石の場合、美しく微妙な蛍光色を損なう可能性が高いため、一般には小さくカットすることはありません。ドミニカのサプライヤーもまた同様の見解でした。 しかしテストカットでは結果は正反対でした。約9mmのスライス状カットでも、美しく鮮明な発光が
得られました。 特に人肌がバックになった時、この石は夢のようなラベンンダーブルーを見せてくれます。 このような石の場合、可能性も大きく広がります。高い透明度と不純物がほとんど見られませんので、かなり自由な形のカットが可能です。 ある程度の大きさを備えた美しいラベンダーブルーをご希望の場合、サイズ、形などのオーダーも可能です。


上の2枚の写真は原石Aを室内で撮影しました。 南側の窓から入るやや弱い午前の間接光にも反応し、美しく発光しています。 屋外での発光とほとんど変わらない彩度、特に弱い光の中ではブルーがより強調されています。
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■右側の原石Bについて。
上の写真はA同様原石の一部を研磨、屋外の陽光の下で撮影しました。
この原石は鮮やかなブルーです。鮮明なグレイサーブルー(氷河の青)が基調です。発光力も強く、いわゆるドミニカンブルーアンバーを代表する極上のカラーと強さを備えています。


上の2枚の写真は原石Bを室内で撮影しました。 撮影条件はAと同じです。 この原石も屋外とほとんど変わらない発光力を持っています。 一つ一つの原石はすべて異なった特性を持っていますが、ブルーアンバーの価値基準のひとつは発光力の強弱で決まります。ブルーの美しさも重要です。
Bの場合、内部に複雑なインクルージョン(不純物)が見られます。インクルージョンの有る無しはブルーアンバーの場合価値判断にさほど影響を及ぼしません。これは他の天然石と大きく異なります。インクルージョン自体に発光力を伴う要素が含まれている場合が多いためです。インクルージョンの分布状態によって個性的で複雑な発光を得ることができるからです。ロイヤルブルー、ミッドナイトブルーなどの深い青の場合、インクルージョンは重要な役割を持っています。
今回到着した2個の原石、それぞれの原石が持つ本質を見極めながら慎重かつ大胆にカット、研磨を進めようと思います。最初の頃の勢いのあるカットも復活させたいと考えています。
ここで余談です。
ブルーアンバーの原石ですが、希望通りのクオリティが順調に入手できるようになりました。 制作段階ではカットマシンの入れ替えによって、無駄が大幅に削減できるようにもなりました。これまで2.4mmという厚みのあるカッターで原石をカットしていましたが、厚み0.2mmという非常に薄いカッターでのカットが可能になりました。無駄が最小限に抑えられ、当然価格にも反映します。原石自体の品質も良くなり、歩留まり率も向上しています。今回入手した原石を製品化した時点で、販売価格の見直しを検討いたします。
ページビュー1ヶ月13万突破(2007年3月1日)


2007年2月、1ヶ月間のページビューが13万を突破しました。
上の3枚の画像はアクセスレポートの一部をコピーしたものです。これはサーバー側のコンピュータによって数値化、グラフ化されたものです。 (写真をクリックすると他の集計を含めた拡大画像が別ページで開きます。)
昨年の同時期と比較して約2倍、世界推定順位は念願の100万以内にランクインすることができました。 この1年間、ブルーアンバーを中心に業務を遂行してきましたが、多くの方々から寄せられている関心の高さを痛感しております。勿論アクセス数の拡大が本来の目的ではありませんが、結果としてよりご信頼をいただけるウェブサイトの運営が大切だと感じております
。
目下、ブルーアンバーとラリマーに関し、よりきめの細かいウェブサイトを目指して奮闘中です。ルースだけではなく完成品ジュエリーの制作、ムービーによる商品紹介、石と音楽をテーマにした独自のネットラジオ局の開設もなどを計画いたしております。 写真とテキストによる商品販売サイトを卒業し、画像、音、映像によって、より具体的な商品情報を
お届けしたい、さらにいつでも音楽を楽しんでいただけるサイトを目指しております。
トップクリーンとの戦い(2006年11月)

写真上のご説明から。
これは10月13日に到着したブルーアンバー、エクセレントグレードの原石です。採掘されたままのもの、品質と発光色を確認するために一部ラフカットしてもの、さらに大割をして細部を確認したものなど、鉱山側の慎重な配慮が伺われます。
最大のものはエクセレント・トップクリーン、重さは1500グラムを超えます。非常に希少なサイズとグレードです。

その原石を下磨きした状態が写真上です。この時点で重さは800グラム程度になります。発光色の中にレアカラーのターコイズが現れはじめています。発光の分布も見えてきました。トップクリーンとは言っても、全体の約4割をインクルージョンや小さなクラックルが占めています。
この後、何度かの中磨きを経て、カットする素材になります。
この石の場合、クリーンな部分に美しいターコイズブルー、視点を90度回転させた場合、透明度の高いラベンダー発光を得られることが分かりました。そこでそれ以外の部分を取り去る作業になります。何回かの下磨きを経てこの原石はさらに目減りし、約340グラム程度になりました。
取り出せた素材は最初の約4分の1以下ということになります。
いよいよ完成品を目指してさらにカット、成形、研磨します。
そして完成したのが上の写真です。
この3点以外にも数点の成果品が同じ原石から得られました。製品となったのは全部で100グラム(500カラット)程度です。 トップクリーンしかもグラデーションを伴った美しい結果を得るということは、それ以外の多くの部分を注意深くしかも何日にも分けて磨き落とすという作業を経て可能になることです。異なった色同士のグラデーションは何種類かの蛍光物質の分布状態によって決定されます。蛍光色をどの角度に導き出すかといった計算も重要です。
仕上げ段階で特に重要視していることは、表面の磨き精度です。一般的なドミニカンブルーアンバー研磨の場合、厳密には表面は曇りガラス状態です。これでは石本来の発光色はボヤーとしか見えてきません。ブルーアンバーは様々な発光力を持った蛍光物質が混在しているというのがほとんどです。発光力が弱くとも美しい色を持った部分も大切です。弱い蛍光色は、いわば料理の隠し味的な役割を演じます。しかし表面の磨きが悪いと、内部の発光色は表面内側で乱反射したり傷のフィルターで滅殺され、微妙な色味を楽しむことができなくなってしまいます。
この石から生まれた何点かの成果品の場合、特に平面しかも周囲の風景を歪みなく映し出す鏡面仕上げに挑戦しました。鏡面仕上げは精密工作機械を使えば可能です。しかし機械磨きでは味も素っ気もないニュアンスに仕上がってしまいます。やはり手磨きによって暖かみのある平面が生まれます。発光の状態を見ながら、部分部分にミクロン単位の研ぎを重ねていきます。最終的には一滴の水滴で窓ガラスに密着する状態を良しとしました。 今回リリースのトップクリーン、ターコイズカラーの成果品は以上の段階を経て生まれたものです。
ブルーアンバーの研磨とグレードについて(2006年10月)
ドミニカ共和国産のアンバーはまず4種類に大別されます。
1. 生成された年代の若いコパール(厳密にはアンバーとは異なります)。
2. 蛍光発色のないアンバー。
3. 昆虫や植物の化石を含むアンバー。
4. 蛍光発色を伴うブルーアンバー。
2+1で取り扱っているドミニカンアンバーは現在(4)の蛍光発色を伴うブルーアンバー、中でも鮮明な発光力をもったものだけです。
ではブルーアンバーのグレードはどのように分かれるのでしょうか。
1. まず鉱山で採掘された原石の段階で5段階に分かれます。これはドミニカ共和国の原石供給業者が決定しています。 原石の緻密さ、硬度、発光色の種類、発光の強弱、インクルージョン、クラックル、パーミッションなどの状態で決まります。 通常は原石の一部をカットして、内部の状態を確認します。この段階で最高ランクのExcellentからGood、Average、Poor、Punyの5段階に分けられます。2+1では最高ランクの Excellentだけを買い付けています。エクセント以下の原石は研磨に多くの時間と手間がかかり、納得できる仕上がりも得られないことが多いためです。
2. 次にラフ研磨をおこないます。 エクセレントランクとは言っても原石ごとに品質にはかなりの幅があります。一つの原石にも、品質、色、蛍光濃度などさまざまな要素が混在しています。研磨工程を完了した時に初めて原石の全貌が見えてきます。
3. ラフ研磨の後、カット作業をおこないます。
この段階で使える部分、使えない部分がはっきりします。使える部分だけをさらにA〜AAAAAの5段階に分類します。 分類の基準は原石の硬度、樹液の巻き具合、発光の強弱、クラックル・パーミッションの状態、インクルの種類といった主に石質にかかわる要素によって分類します。
4. 最後にカットした石を研磨します。
機械研磨から最後の手磨き作業まで5〜7工程が必要です。工程が進むにつれて、ブルーアンバー本来の美しさがはっきりしてきます。表面を限りなく平滑に磨き上げることによって、微妙な発光色も鮮明になります。
ブルーアンバーは一般的にはペーパー磨きと艶だしワックスで仕上げられています。ペーパーの磨き傷をカバーするために艶だしワックスを使用しますが、この場合、年月と共に表面は艶を失います。私はまったく独自の方法によって機械および手作業による超精密研磨を行っています。研磨作業は通常の約4倍の時間を要します。
ここまできて、はじめて最終的な商品ランクを決定します。 ここでは発光色の種類、強弱、テリなど主に石の美しさが基準になります。採掘量の限られたレアカラー、薄暗がりでも発光が確認でき発光色が際だって美しい石などの場合もインクルの有無にかかわらずランクは上がります。
以上で、どのような基準でランクが決まるかといった概要がご理解いただけたのではないかと思います。 石のランクは無視できない要素だと思いますが、大切なことはご自分の好きなものを身に付けていただくことだと考え製作しております。ドミニカンブルーアンバーのエクセレント・クォリティを普段のシーンでお使いいただきたいというのが私の願いです。 自然光下で蛍光発色しない石は一切販売しておりませんので、ご安心下さい。 蛍光発光を伴わないブルーアンバー以外のドミニカンアンバーについても、発売を検討中です。
なぜブルーアンバーなのか?(2006年1月) メキシコチアパスのブルーアンバーについて更新しました。(2007年10月)

写真は2005年12月、鉱山から入手したブルーアンバーのエクセレントクォリティを 原石のまま研磨したもの。 その後、カット、再研磨し、商品として発売しました。
2005年春、手にしたドミニカン・ブルーアンバー。最初手にした時これが「ブルーアンバー?」それは落胆にも似た思いでした。なぜかと言うと、これまで取り扱ってきたルシアンアンバー、バルチックアンバーとの違いを見出すことができなかったからです。ところが、ところが、翌朝、窓辺の光の中で、深い青色に輝く石を見た瞬間、まさしく目を疑いました。一体何がどうなったのか、瞬時には理解できず、ただただ光の中でまどろむ「ブルーアンバー」の美しさに目を奪われるばかりでした。その青が太陽の光に含まれる紫外線によるカラーチェンジ(蛍光現象)だと判断できるまでしばらく時間がかかりました。この日を境に、私はブルーアンバーについての情報とサンプルの収集を始めました。夏、採掘される鉱山の所在を突き止め、業者の特定に漕ぎ着けることができました。
ブルーアンバーに拘る理由はいくつか挙げることができます。まずその神秘的な美しさ。そして希少性。この希少性には大きく分けて二つの理由があります。第一は紛れもない純天然のアンバーであること。第二はその絶対数が極めて少ないことです。
各国で流通しているアンバーの多くはバルト海周辺から採掘される「バルチックアンバー」です。しかしこれら殆どは天然のアンバーではありません。
加熱、放射線、染色などによるカラーの改変処理、人工再結晶、合成樹脂による圧縮処理などなどさまざまな加工処理がなされています。それらは一見して美しく、精巧にできています。しかも安い。そのようなアンバー市場の中で異彩を放っているのがドミニカンアンバー、中でもブルーアンバーの存在です。
一言でブルーアンバーと言っても、そのクォリティ、カラーバリエーションは実に様々。生成年代が若くコパールに近い(あるいはコパール)粗悪なものから、硬度が高く美しい多色性を有する蛍光反応を備えた高級品まで、様々な品質の物が出回っています。品質の良い物は厚さ1mm程度に研磨しても、十分な硬度を持っています。 高品質なブルーアンバーはそのカラーも豊富です。淡いパープル(最も産出量が少ない)、ブルーパープル、ライトブルー、ミディアムブルー、ダークブルー、ブルーグリーン、ブルーブラック、グリーンなどなど。各カラーが混在し、オパールにも似た美しさを見せてくれる石も少なくありません。これらのカラーは、さらに母石のカラーと影響しあってさらに神秘的な表情を見せてくれます。
ブルーアンバーの蛍光現象についてはいくつかの説がありますが、スミソニアン研究機関による最も新しい研究成果によると、約700万年〜2000万年前の火山活動による硫化ガスがアンバー生成の初期段階に作用し、鉱物質との化学反応を起こしたことが原因との見方が有力です。ここで大切なのはアンバーの生成初期段階に、火山活動が発生したという偶然性です。
しかしこの研究成果でも説明できない要素が残っています。なるほど自然光に含まれる紫外線による蛍光現象についてはほぼ納得できるのですが、ウルトラエクセレント(スーパーエクセレント)と分類されるごくごく少数の「ブルーアンバー」の中には、紫外線の強弱とは無関係に鮮明な青系のカラーを発光するアンバーが実在することです。それらは夜間、ほの暗い室内でも確かに蛍光色が確認できるほどです。 アンバー(琥珀)はご存じの通り、有機質の樹木が無機化(化石)したもので、透明質のイエロー〜ブラウン〜ブラウンレッドというのがこの石のカラー定理です。そのような色を持つ化石が、どのような過程を経て、あるいはどのような瞬間にブルー、グリーン、パープルなどの蛍光要素を含有することができたのか? さらにブルーアンバーには虫などの化石が含まれたものはこれまで全く発見されていないというのも不思議です。この辺りの謎解きは今後の課題です。
話が長くなりました。 希少性について言えることは、現時点では天然のブルーアンバーの複雑な美しさを人工で再現する技術はありません。ブルーカラーの決定的な謎解きがなされていない以上、それは不可能なことに違いありません。従って、地球上に現存するブルーアンバーはすべて100%天然と言い切れます。ここが私の最大の関心点です。 しかも上質な原石は1日にせいぜい1個、それも採掘されるかされないかといった希少な存在です。坑道を訪ね、それらの状況をつぶさに観察、取材してきました。採掘される坑道の深さによって色が異なること、この石がいかに貴重な物か、自信を持って扱える高品質かつ商業ベースとして可能性あるブルーアンバーは地球上でただ一カ所、ごく限られた坑道から掘り出されています。そのような原石との出会い、この偶然性に運命的なロマンを感じています。ブルーアンバーはドミニカ以外でもきわめて僅かですが産出されています。メキシコ、バルチック沿岸で稀に発見されるグリーンの勝ったブルーアンバーです。特にメキシコ チアパス産のブルーアンバーは硬度が高く美しいものです。しかしそれらが一般市場に出回るのはごくごく僅かです。これらについては時期を見極め、良い原石に恵まれた時点で、磨いていみようと考えております。
さてさて、ここからはセールストークです。
ブルーアンバーの美しさは光線と石の背景色で決まります。光線については春夏秋冬、季節ごとの異なった自然光によって、微妙な表情を見せてくれます。もちろん日々の天候によっても同様です。豊かな季節、四季折々の変化を持つ日本はブルーアンバーにとって恵まれた環境だとは言えないでしょうか?。
そしてさらに日本人の髪の色です。
本来「黒髪」は日本人の美しさを特徴づける大きな要素でした。その美意識は現在も生きていることと信じています。その黒髪がブルーアンバーの蛍光発色に大きな役割を演じてくれるのです。 写真撮影の際、バックグラウンドカラーにブラックを持ってくると、自然光だけでブルーアンバーの美しさを最大限に引き出すことができるように、例えばイヤリングとして加工した場合、日本人の黒髪によってこの石は美しさを最大限に発揮
してくれる、いうわけです。 様々なインクルージョン、パーミッションを含むブルーアンバー、しかも美しく発色するのは原石のごく一部分です。そのような条件を克服してペアーとしてカット・研磨するのは並大抵ではありません。これは私自身の今後の課題です。
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